石段(127段のきぼうの坂)は、 大興善寺のシンボルとなっています。4月末から5月初旬には、石段の両脇のつつじが咲き、花名所としても知られております。
1894年(明治27年)に当時の住職玉岡誓恩和尚が地元の協力を受けて改築なさったものです。それまでは自然岩のでこぼこなど段差もまばらであり、上りにくい坂道でありました。改築後は、大変上りやすい石段になり、参拝に訪れる方々に喜ばれたそうです。
これをきっかけに寺への感謝の印として、つつじが石段の両脇に少しずつ植えられていきました。それはやがて、両脇いっぱいに花が咲き誇るほどに達し、地元の春の風物詩となりました。
現在、この石段(長坂)から右に、石段を登らずにお寺にお参りできる回り道ができております。
令和時代を迎え、「きぼうの坂」という愛称をつけさせていただきました。