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十一面観世音菩薩(秘仏)

大興善寺の本尊 十一面観音菩薩さまは、行基菩薩様が開創に際し、一刀三礼にて刻まれたと伝承されています。本堂内陣正面に秘仏として安置されております。

 ご本尊様のお姿は、奈良の長谷寺形式の観音様で、身の丈7尺(2m10センチ)、右手に錫杖、左手に蓮華の入った水瓶を持っておられます。観世音菩薩の慈悲と地蔵菩薩の誓願をあわせ示現しておられます。

厨子の前にある鏡が本尊様の前立てになっております。ご本尊様はお厨子の中で、人々の悩みを除き、楽を与える観音様の三十三化身十九説法による救済につとめておられます。

目次

12年に1度、御開帳の秘仏

大興善寺の御開帳は古来より午年(うまどし)で、最近の御開帳は2014年(平成26年)でした。今度の御開帳は、2026年(令和8年)になります。

10年一昔(じゅうねんひとむかし)といいますが、振り返りますと、御開帳の度に時代の変化が感じられます。本堂内に1930年(昭和5年)午年の御開帳に際して、ご寄付頂いた方のご尊名が記された額が掲げられています。

いにしえより「おだいや産前、小松の開帳」と言い慣わされた御開帳の行事は、たいそう賑やかな一大イベントであったそうです。
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