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つつじ寺ブログを読む

「観音妙智力」 お観音様の救い

2022-08-24
8月のお盆、お施餓鬼の行事も終わり、令和4年壬寅もあと4か月少しになりました。
 新型コロナウイルス感染症の「第7波」拡大、ロシアがウクライナに侵攻して半年になりますが、停戦は遠く、世界中で大変な日々が続いております。健やかで安寧な日常が一日も早く戻ってほしいものです。
 私たち個人につきましても、「四苦八苦」といわれていますように、一人一人何らかの苦しみを抱えているのではないでしょうか。
 大興善寺は、ご本尊様が十一面観世音菩薩様でいらっしゃるので、朝の勤行に観音経を読誦いたしております。観音経は、法華経の第25番目のお経で、観音様の大いなる救いが説かれています。
 ・「南無観世音菩薩」一心に唱えれば三毒七難を逃れることができる
    三毒(貪欲、瞋恚、愚痴)、七難(火難、水難、風難、刀杖難、鬼難、枷鎖難、怨賊難)
 ・三十三身に変化して私たちを助けてくれる(いろいろな姿に変化して助けてくれる)
 ・抜苦与楽(苦を除いて、楽を与えてくれる)
 観音様の霊験とご利益は、古から多々語り継がれております。多分、信仰することで、観音様の大いなるお慈悲を感じることができるものだと思います。
 昔、後白河法皇が、今様諸歌謡を集成された「梁塵秘抄」に
 「観音誓ひし廣ければ、普き門よりいでたまひ、三十三身に現じてぞ、十九の品にぞ法は説く」という歌があります。
 私たちが願いを叶えたいと思ったとき、まずは、私たち自身の努力が一番ですが、「一心称名」と申しまして、心からお観音にお願いすることで、古から願いが叶ってきたと信仰されています。(令和4年8月)
 





 





 

新春のご挨拶

2022-01-06
新年あけましておめでとうございます。
令和4年壬寅の歳を迎え、本年が皆様にとって良い年でありますことを、お祈り申し上げます。
 令和3年は、新型コロナ感染症の拡大の中、大変な日々であったかと思いますが、本年は、神仏のご加護と、人類の英知により健やかで安寧な日常が戻ってくることを望んでおります。
 さて、大興善寺本堂は、令和3年秋より、茅葺き屋根替え(一部(本堂奥))をおこなっております。今回の屋根替えにつきましては、基山町街なみ整備助成事業等補助金の支援を受けており、基山町の支援に大変感謝致しております。
 令和4年3月には、本堂の奥は、新しい茅葺き屋根に生まれ変わります。
 お寺の風景(街なみ)が、来山される方の心の安らぎになるよう、努めてまいります。





 

九州山岳霊場遺宝 展示会(九州歴史資料館)が開催されています(令和3年12月5日まで)

2021-10-11
令和3年10月9日(土)から、九州歴史資料館(福岡県小郡市)にて、「九州山岳霊場遺宝」ー海を臨む北西部の山々からーという特別展がはじまり、初日に展示会場にお伺いしました。(~12月5日(日)まで開催)
 この特別展には、大興善寺が所有する国指定重要文化財 広目天像(上写真 平安時代12世紀)が展示されております。広目天像がお寺から外に出られるのは、多分はじめてのことと思います。
 展示会開催のオープニングにあたり、九州歴史資料館学芸員 井形進先生より、「九州北西部の霊峰の神仏の姿」と題して講演がありました。先生の講義はスライドを交えて話され、大変わかりやすく、今回の特別展の趣旨と内容が良く理解できました。
 九州北西部の霊山である、三郡山地(宝満山、若杉山等)、四王寺山、背振山地、多良岳や雲仙岳といった霊山がお互いを意識しながら結びつき、神仏が共生する聖地として信仰されてきて、その神様と仏さまが、九州歴史資料館に集結されましたことは、大変貴重なことであります。
 特別展の神様・仏様の展示物を拝見したとき、すごい神仏の霊力を感じました。多分、九州北西部の霊山の力が集結されているからだと感じました。
 ぜひ、今回、より多くの方に、この特別展に足を運んでいただき、神仏習合の魅力を感じていただきたいと思います。
 また、「九州山岳霊場遺宝」展示会の図録(1,000円)もお薦めです。
 
        ※九州歴史資料館HP https://kyureki.jp/


 

ホームページリニュアル再開について

2021-09-09
 大興善寺ホームページがリニュアルされました。お寺の情報、契園の情報、その他仏教のお話等掲載して参ります。どうぞご高覧いただければ幸いです。
 写真は、127段の長坂を上った入口にある仁王門と、約400年前に建立された本堂です(どちらも佐賀県遺産に登録されています)。仁王門をくぐって、大興善寺本堂にご参拝頂く形が本来の参拝ルートになっております。
 大興善寺のご本尊様は、十一面観音菩薩様で「小松の観音様」と親しまれています。およそ1300年前、奈良時代(養老元年)行基菩薩がこの地を訪れられ、この地にご本尊十一面観音菩薩様を刻みお寺を開かれたのが始まりです。
 どうぞ、大興善寺来山の際は、抜苦与楽の本尊様にお参りいただき、四季折々の境内をご散策ください。
 このつつじ寺ブログは、大興善寺第97世 神原玄應師(名誉住職)が開設したものを、再開したものです。ブログは、今後名誉住職と、住職の方で綴ってまいります。
 当山ホームページへの来訪お待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
                                 大興善寺
                                  住職 神原 玄晃
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