平成から令和へ。新しい時代を迎えて

大興善寺住職です。

5月を迎え、改元となりました。

昭和10年生まれの私にとって、新しい「令和」という年号に遭遇することは、それなりの感慨を覚えます。

昭和から平成まで、80年あまりの人生を振り返ってみますと、共に交わり親しんだ数多くの人達の面影が浮かんでまいります。

その方々に支えられ導かれて、今日までの人生を恙なく歩み、めでたく新しい令和の年を迎えられたことに深い感慨を覚えます。

年月を重ねると共に、お付き合いする人の顔も世相も変わりました。スピードを上げて日々展開していく周りの世界。時代に押し流されているようにも思えます。

平成という時代は、インフラとしてインターネットが普及。情報伝達の世界で大きな革命を迎えることになりました。

このような情報配信も含め、ずいぶん便利な世の中になったものと実感しています。

平成の大興善寺

平成お別れの鐘つき
4月30日「平成お別れの鐘」の模様

大興善寺の平成時代を振り返りますと、それは変化と発展の時代でした。

先代住職が築いた「つつじ園」(現在の契園)を擁する「つつじ寺」。

これは昭和時代の産物でした。

ですが平成時代に入りますと、様々な問題を抱えることになります。

まずは、地球温暖化の影響。

つつじといえば、5月のゴールデンウィークに咲く花。

でしたが、温暖化の影響もあり、ゴールデンウィークと重なる機会が減ってまいりました。

これは大興善寺のみが抱える問題ではなく、各地のつつじ名所多くが抱える課題となっている様子です。

続いて、旅や行楽の変化。

ゴールデンウィーク中の海外旅行が定着するなど趣向も多様化し、賑やかにお花見といった状況も珍しくなりました。

行楽地も時代とともに移り変わり、余暇の過ごし方も人それぞれ。

つつじでは(かつてのように)お参りいただけない状況も生じてまいりました。

それがイロハモミジを植樹し、紅葉の名所を目指すに至ったきっかけです。

つつじの名所。そして紅葉の名所へ。

観光寺院としての大興善寺は、平成の時代に変貌を遂げることになりました。

今年のゴールデンウイーク初日。

晴れやかな日差しもあり、青もみじの新緑がつつじに増して、煌めくような彩葉を織りなしていました。

新緑中心の契園風情
新緑が盛る大興善寺契園

この時期の新緑の美しさは、紅葉名所を目指した副産物ともいえます。

令和を迎え

5月1日。

冒頭の写真のように、大興善寺では、鐘の撞き初めとともに新しい時代・元号「令和」を迎えることになりました。

これからは、いかなる未来が待ち構えているのでしょうか。

観光の大興善寺としましては、お参りくださる方々への安らぎどころとなれますように、昭和時代のつつじ・平成時代のもみじ。そしてそれより昔の賜物。古い寺ならではの歴史と伝統を大切に、心のよりどころとしてお参りいただける寺、新しい時代にも必要とされる寺となることを目指したいと思っております。

仏教の大興善寺としましては、あくまでも「皆具成仏道」(かいぐ じょうぶつどう)すべての人を仏に導くことを目指すべきだと、新しい時代を迎えるにあたり、覚悟も新たに精進を重ねてまいりたい所存です。

みなさまにとりましても、「令和」が良き時代となりますよう願ってやみません。

令和初日の大興善寺御朱印帳
令和初日の御朱印

令和元年5月3日 大興善寺住職 神原玄應