大興善寺の住職です。
11月8日に紅葉見頃宣言
11月8日。紅葉見頃宣言を行いました。
山寺の大興善寺。広大な敷地には、主役を張れる紅葉名所が各所にありますが、一斉に真っ盛りになることはありえません。
寺の入口「仁王門」ある境内から、頂上の契山観音堂までの高低差は、ほぼ100メートル。
くわえて紅葉の大部分をなすイロハモミジ以外にも、園芸品種のカエデやイチョウもありますから、色づき具合も様々です。
この日の主役級紅葉スポット。本堂を彩る「契園入口」周辺の紅葉が綺麗に色づきましたので、早くも見頃宣言となりました。
今年最初の紅葉名場面
契園入口は、古刹の風情と紅葉風情が重ね合わさる場所。このシーンを目的に大興善寺にお越しいただく方も少なくありません。
寺全体を見渡せば、現時点(11月10日現在)でも十分な色付き具合といえない状態。
ですが、この場所が綺麗な晩秋模様を描くとき、大興善寺の紅葉見頃スタートの目安となっております。
そのため「見頃宣言」させていただきました。
契園入口周辺に関しましては、11月中旬あたりまで美しい紅葉がお楽しみいただけるものと思っています。
以降は、これからの天候次第。
自然のものですので、晩秋の名場面を長らく保証できないのが心苦しいところです。
冒頭写真のような光景をお求めでしたら「お早めに」という他ありません。
これから続々と
「契園入口」のように早く紅葉した場所は、日を増すにつれ、脇役に転じることになります。
以降、かわるがわる主役級の大興善寺紅葉スポット「境内」「恋人の聖地周辺」「日本庭園」「22番」「展望所前」「弁財天」(順不同)などなど、続々と登場。紅葉映えしてまいります。
見頃を迎えた大興善寺では、11月いっぱい、何処かしら美しい紅葉模様が描かれるものと期待しております。
訪れられた方々が、名場面に遭遇できますよう願ってやみません。
契園の準備作業も進み
大興善寺の紅葉名所の多くは、契園にあります。
今年の紅葉シーズンに向け、契園内の遊歩道で歩きづらいところには砂利を敷き、坂になったところには、竹の手すりを新設したり、山道のコケを剥いで滑らないようにしたり、懸命にお客様を迎える準備に気配りを致しました。
最近は、縁結びの「契山観世音」へのご参拝が増えましたので、契園奥の整備も重点的に行いました。
受け入れ準備万端。といきたいところですが、紅葉が前倒しとなっており、私どももいささか困惑しております。
今年の紅葉
酷暑、少雨、台風(24・25号)の影響。10月末から11月初旬にかけての低温。モミジにとりましては、過酷な自然条件。それが夏から紅葉シーズン直前にかけての天候でした。
その結果、思いがけないほどの早い色づき。暦を無視したようなの自然の移ろいです。
この状況。平成14年(2002年)11月初旬、大宰府の竈門神社にて、紅葉が大きく色づいていたのを見てびっくりしたことを思い出しました。
今年の大興善寺は、それ以上に進んでいる様子です。
今後の予想と対応
「自然は気まぐれ。紅葉の予測困難。今後の気候がすべて」が本音と実感です。
そのため、当ホームページでは、直近の見どころなどを写真付きで報告差し上げております。
現地お出かけの際、参考になさってください。
ここまでは想定外も多かったですが、11月17日より、予定通りの受け入れ態勢となります。
今年の紅葉ライトアップは、昨年同様、仁設計さんプロデュース。
昨年比、境内(本堂前広場)の光が増すことを伺っております。例年以上の美しいライトアップとなることを期待しております。
11月17日より9日間、西鉄バスも現地まで走ります。
JR九州や甘木鉄道(西鉄大牟田線経由)ご利用の方には、JR基山駅にてお乗り継ぎとなります。
見頃を迎えた大興善寺紅葉。ぜひ現地にてご堪能ください。
大興善寺住職 神原玄應