つつじシーズン終了挨拶と御礼

4月後半からの「つつじシーズン」中、大興善寺にお越しいただきありがとうございました。

厚く御礼申し上げます。

今年の開花は、例年にないほど前倒しとなりました。

4月20日に見頃到来。4月21日・22日と真夏日が続く中、あっという間に満開。

ゴールデンウィーク中は、新緑中心の「つつじ寺」らしかぬ景観が展開するに至りました。

そのような今年度のつつじシーズンも、5月6日をもちまして無事終了となりました。

冒頭写真は、5月9日撮影。遅咲きのツツジ「ケラマ」。ほんの僅かばかり咲いてまいりました。つつじシーズンの名残です。

シーズン回顧

当事者といたしましては、気をもむことが多い期間でしたが、
大きな事故がなかったことは、何よりも幸いで、ほっとしているところです。

とにもかくにも開花の早いつつじシーズンでした。

そのため、例年以上に予想が難しく、事前に見頃や満開時期をお知らせするのに苦労しました。

気まぐれな気候に悩まされるのは、毎年のことですが、終わってしまえば、つかのまの出来事のように思えます。

早い開花に悩まされたのは、メディアや一般の方々も同様であったと思われます。

例年とは異なり、なかなかニュースソースや話題としては盛り上がらないようにも感じました。

早い開花を迎えた九州各地のつつじ名所は、ゴールデンウィークの行楽地として、優先度が低い形になったのではないでしょうか。

季節の関心事に、今年のつつじは連携できなかったのかもしれませんが、大興善寺のつつじは、数年来の当たり年でもありました。

花咲き具合が大きく影響する各種イベント。大興善寺の「つつじまつり」も無事に終了したこと、本当に安堵しました。

期間中、うれしい出会いもたくさんありました。自然の美しさに感動してくださった皆様に、「つつじ寺」の世界を訪れ覗いていただき、「つつじ」があり「仏さま」がいらっしゃるというご縁を結んでいただきました。

大興善寺では、ご縁の輪をもっともっと大きくして、仏さまの慈愛の広がりとして皆様をお迎えしたいと念じております。

年々歳々花あい似たり

唐詩「年々歳々花あい似たり、歳々年々人同じからず」。

「人の世は移り変わるにもかかわらず、花は毎年同じように咲く」のような意味合いをもつ句。花を管理する立場としましては、ある種の理想です。

ですが当事者としましての本音は裏腹。

「毎年、条件によって違った花を咲かせます。決して同じではありません」

のごとき文言が口癖のように飛び出ます。

なかなかうまいこと咲いてくれません。

同じでない花々を毎年同じように、手塩にかけて綺麗に咲かせようというのが、大興善寺が頑張っているところで、ずいぶん気をつかって苦労しております。

つつじと私は長年のお付き合い。互いに年を重ねておりますが、頑張って咲きほこる姿は、代えがたい励みでもあります。

そして訪れた方々が、花々に触れ、浮かべられる笑みもまた、代えがたい励みとなります。

ここまで述べてまいりましたことは、花寺の住職ならではの悩みであり、喜びであるのかもしれません。

5月の連休も明け、大興善寺を賑わせたつつじシーズンも終焉。

5月10日現在、遅咲きのケラマツツジが花を咲かせようとしております(写真)。2週間前の規模を考えますと、ごくごく微々たる花。

名残のケラマを他所に、さっそく来年度への準備。剪定作業が始まります。

平成最後のつつじシーズンも、大興善寺に詣でいただきましたら、幸甚に存じます。

仏さまのご加護により、人は壮健で命長らえ、自然の美に触れ、感動に浸っていただきますよう、念じてやみません。

平成30年5月10日 大興善寺住職 神原玄應