大興善寺に安置されている「四天王」のうちの2体の天部像であり、ご本尊の側で脇士としての役割を担っておりました。両像とも、かつては染料などで彩られていた模様ですが、歴史を重ねるとともに素地があらわになり、飾らない出で立ちとなっております。
多聞天(毘沙門天)・広目天ともに平安時代末期作の天部像。900年ほど寺の仏縁を司る存在・ご本尊を支えてまいり、現在に至ります。
国指定重要文化財

多聞天・広目天両像は、1915年(大正2年)に「旧国宝」(後の国指定重要文化財)選定されました。
歴史・文化的にも貴重な像として、現在は「国宝殿」に安置され、春のつつじ時期・秋の紅葉時期・初詣の際にのみ一般公開しております。
大興善寺の歴史を物語る数少ない存在でもあり、寺宝として大切にされております。
多聞天(毘沙門天)

四天王のうち北方守護する存在が多聞天(毘沙門天)です。
広目天

四天王のうち西方守護する存在が広目天です。