
紅葉シーズン佳境の11月24日(日)。メインイベントのコンサート終了後、ご出演メンバー(Project Duo)のみなさんと撮影させていただきました。
さまざまな事象と遭遇した11月24日。てんやわんやの1日でありました。
天気予報は雨一色
11月23日(土)は、今年の紅葉シーズンで最も盛り上がった一日。法要も無事にすすみ、晴れ晴れとした青空のもと、紅葉もきれいで、観光にお越しの方々もご満悦の様子。
盛り上がった状況は大変喜ばしい反面、24日の天気が気がかりでした。
どの情報を見ても、雨天の予報が覆りません。紅葉シーズンの佳境は、この2日といってもいいくらい準備を重ねてまいりましたので、残念な思いが募るばかりでした。
お客様いっぱいの中、コンサート会場の変更など調整をすすめることになります。
午前中は雨
日曜日の朝。雨降る気配の1日を迎えることになりました。
雨天は、当日の客足を遠のかせるばかりか、染まった紅葉を痛めることになり、私どもにとりましては二重の苦難となります。
さらには、24日は基山町の職人さんたちの作品展。この日のメインイベントのもみじコンサートもひかえます。
前日の活況は苦境に一変。
大興善寺ホームページの紅葉情報も、雨天での状況紹介。そして雨降る前提での案内をすすめることになりました。当日夕方からのライトアップ然りです。
この日、雨もぱらつく状況でお越しいただいた方々には、恐縮かつ感謝しかありません。
複雑な心境は寺にいったん預け、法務のため出向くことになります。
午後から秋晴れ
向かう車窓から見える状況も、その後のお天気を案じて、さらに滅入りそうな心境でしたが、午後、寺に戻ってから状況が一変します。
もみじコンサート昼の部も終了の頃合、午後2時あたりには、真っ青な日本晴れに変貌していました。

信じられない状況に驚嘆。さっそくホームページの雨天時案内に変更を加えることになりました。
それから紅葉の様子を少しばかり観察。
雨で落ちた葉も見られたものの、ほぼ大丈夫。
ひと安心するとともに、庭に散った落ち葉をホウキではわいていたところ、お客様の笑顔がたくさん浮かぶ様子をうかがえました。
さらに、多くの方が目線やカメラ・スマートフォンを向ける方を見ますと、絶景が飛び込みます。

午後3時から4時あたりにかけて、かつ紅葉シーズン中でも、なかなかお目にかかれない「仁王門前の煌めく紅葉」。西日で輝いています。
ライトアップでも表現できない紅葉のイルミネーションがこの場を彩っていました。
一気に晴れ模様のおかげで、このように輝く紅葉が当日の午後、大興善寺随所にて散見できたものと思われます。
この日のもよおし
当日は、先述のもみじコンサート昼の部以外にも、いろいろございました。関係者のみなさまも、雨のち晴れの天候で、調整が大変であったことでしょう。
せっかくですから、11月24日に行われた催しを、少しばかり紹介いたします。
基山職人の会による作品展




当日現場を訪れた方にうかがいますと、天候が思わしくない中で、基山職人の会の方々も「お茶の家」での作品展ご準備いただいたとのこと。
作品展の様子を、その方から写真で見せていただきました(上写真。小さな画像に触れると表示が変わります)。晴天の紅葉の下、素敵な手づくり作品が集っていた模様です。
これらの作品・職人さんに関しましては、下記でも紹介しております。
それから、今回出展の「TSUKURU」さんは、11月30日開催のJRウォーキングコースにも入っています。
テレビ朝日の「人生の楽園」にも今年出演された、ご夫婦で営まれるお店です。ウォーキング当日も、美味しいコーヒーがいただけたり、手づくりグッズ購入特典が用意されているとのことです。
大興善寺では1日限りの作品展となりましたが、JR基山駅にも、基山職人の会の作品が常設展示されていますので、そちらにも足を止めてみてはいかがでしょうか。
話を11月24日に戻します。
Project Duo出演のもみじコンサート
基山職人の会の作品展が終わる頃、ライトアップ開始。空には雲がかかってはいましたが晴れ模様。

ライトアップ時も天候が崩れることはなく、私としましても安堵しました。
しかしながら、当日のメインイベント「もみじコンサート夜の部」。
雨天変更で進めていたため、ライトアップされた紅葉の下(上写真)ではなく、茅葺屋根の下(下写真)でのコンサートとなりました。

ご出演は「Project Duo」のみなさん。
私が前説を行いましたが、いかなる分野でいかなる音楽を行っているのかわからず、ちぐはぐなものとなりました(そのあと別件で退席しました)。
打って変わって、みなさんの演奏は、大変素晴らしいものであったと、実際にコンサートをご覧になった方にうかがいました。
それもそのはず。各人が各分野のトップクラスの名手。その分野では「日本を代表する」といってもいいほどの音楽家との話。
前評判やコンサートの感想をうかがい、私の前説同様、準備の行き届かない対応、急な会場変更でご出演いただき、恐縮な思いが募る一方でした。
そのような心境もあり、足を運びづらい状況でしたが、周囲に促され、コンサート終了後、会場(本堂)へと向かいました。
そして、ご出演のみなさんにご挨拶。とても気さくな方々で話も弾み、記念の写真撮影にも快く応じてくださいました。
それが冒頭の写真になります。
感謝

一流の演奏家たちとお話させていただきますと、なおさら当日の天候、そして天候への対応も、何とかならなかったのかと思えました。
昨日(11月23日)の段階で天気が、午後から回復という予報であれば、対応も変わっていたのかもしれません。
ライトアップされた素晴らしい紅葉の下、一流の演奏に酔いしれる、またとない光景がこの場に広がっていたことでしょう。
当日の大興善寺も、11月23日と同様以上に盛況であったものと思います。
いっぽう、予報どおりに雨模様が続いていたなら、ライトアップもコンサートもさまざまな催しも、台無しに近い状況であったでしょう。
ですから、欲を申せばきりがありません。
問題は色々ございましたでしょうが、雨のち晴れの天候は、寺の管理者として本当にありがたいものでした。
そして当日のお客様の笑顔、そしてコンサートのメンバーのみなさんや方々の優しい応対にも救われるばかりでした。
そして現況(11月最終週末)
11月最終週に入り、紅葉はより艶やかになってまいりました。時折の雨天で落ち葉も増え、見頃も後半から終盤へと進んでおりますが、紅葉に関しましては、まだまだ見どころがございます。
境内は落ち葉にも彩られる終盤の紅葉。

契園はさらに色味を増した紅葉模様。未だ随所に展開中です。

ライトアップは今週末が最後。11月も終わりの夜ですから、重ね着でお越しいただくことをおすすめ申し上げます。
先週までの華やかなライトアップとは趣を変え、艶やかでしっとりとした雰囲気でのライトアップになるでしょう。
有終の美を飾る大興善寺へ。ぜひお越しください。