つつじが終わり、新緑の青もみじに魅せられ

大興善寺住職です。

4月12日の開園式以来、1ヶ月近く。

GWの5月6日を最後に、つつじの季節に終止符を打つことになりました。

期間中、沢山の方に訪れていただき、厚く御礼申し上げます。

つつじの季節を振り返り

4月27日。満開のつつじを眺めながら

毎年、思うようにならない日々。つつじ咲く時期を振り返りますと、嘆くことも少なくありません。

それが「つつじ寺」当事者としての本音です。

しかしながら、今年は、いささか様変わりの印象もありました。

時代の終わりに近づく中

今年も迎えましたつつじの季節。

改元と花の時期が重なることもありまして

「平成最後・令和最初を飾る花々が大興善寺一帯に咲き誇り、参拝・観光に訪れたみなさまと、その場面を共有できましたら幸甚。」

のごとき青写真を描いておりました。

ですが4月13日の開園式以降、ホームページのアクセス数は大幅伸び悩み。

熊本地震と重なり、多難でありました3年前と比べましても、さらに低い値。

実際、お客様も例年に比べ少ない様相。

お出でいただいた方々を出迎えるときは、心からの笑顔で応対しますが、時折、気がかりな表情を浮かべながら、平成終盤を過ごすことになりました。

いっぽうで、つつじの花々はきれいな表情を浮かべてまいります。

真夏日も続き、4月23日「見頃」に至り

明くる日の4月24日に「満開宣言」。以降、1週間ほど満開状態が続き、平成最後を飾ることになりました。

ホームページのアクセスも徐々に回復。令和という時代を迎えようとする中、希望が見えてまいります。

4月末・平成最後に雨が襲い

4月27日。JRウォーキングを迎えた早朝の石段

4月27日には「第4回きやま門前市」「JR九州ウォーキング」といったイベントも重なり、かなりの賑わい。28日は人出のピークを迎えます。

晴天かつ満開の両日は、つつじ名所「一目一万本」も最高潮。おそらくお出でいただいた方々にはご満足いただけたものと思います。

4月27日一目一万本
4月27日。一目一万本

明けて4月29日(昭和の日)・4月30日(平成最後の日)。

残念なことに、2日連続で雨が降り続けました。

雨の中、平成最後にお出でいただいた方々には、なんとか美しい花々をご覧いただけたでしょうが、ここから一転。大きく下降線を描くことになります。

当地での(満開時の)雨降りは、客足にも響きますが、咲き誇るつつじも傷つけます。

明後日・明日に「令和時代」を迎えようとする中、花の無事を祈る気持ちが先走りました。

複雑な心境を抱きつつ、新時代「令和」に至ります。

新時代「令和」が運んだ幸運

新たな時代。「つつじ寺」としましては、先行き不安の船出となりました。

連続の雨で、一目一万本も陰りが見え、早咲きのつつじは萎れるばかり。

天皇陛下ご即位の日。おめでたく令和時代が始まったにもかかわらず、開花情報にて「満開過ぎ(散り始め)」の告知せざるを得ませんでした。

ところが、信じられないことがおこります。

令和からは好天続き。毎日のように駐車場もうまる中、令和の御朱印をお求めの参拝者も大勢お見えになりました。

そしてつつじも、高所の22番から頂上にかけては健在。新緑も美しいと評判をいただき、おおむねご満足いただいている様子。

花は日を追うごとに少なくなってまいりましたが、お客様が思い思いにいい場面を見つけてくださって、激励を賜ったことにも感激いたしました。

私には、新時代「令和」がもたらした幸運のように思えた次第です。

重ねて申し上げる形となりますが、平成・令和という時代の移り変わりの時期、大興善寺にお出でいただいた皆様には、ただただ感謝を申し上げるばかりです。

新緑(青もみじ)が描く令和時代の風物詩

5月8日。新緑輝く契園入口

ゴールデンウィークの10連休が終わり、つつじの季節もほぼ終焉。例年ですとゴールデンウィーク明けは、溜まりに溜まった事務作業にいそしむ毎日を過ごすことになります。

今年からは、副住職がその多くを担うようになり、私の負担も減り、少しばかり余裕のある日々を過ごしております。

5月の新緑イルミネーション

5月8日。心地よい日差しの中、契園に入りました。

5月8日の契園(八万四千塔奥)

これまで忙しく、落ち着いて鑑賞する機会もありませんでした。

時間に余裕がありましたので、優雅に眺めてみますと、焼き付いたのは「5月の新緑」。

関係者からの「新緑」を推す声、度々耳にする機会はありましたが、この時期のもみじは珍しくもないですし、心のどこかで軽く受け止めておりました。

しかしながら灯台下暗し。日光に照らされる新緑をまじまじと拝見しますと、光の当たり具合で、ものの数秒経たずに表情を大きく移ろわせ、もみじの葉そのものが発光しているようにも見えます。

自然が織りなすイルミネーション。その美しさに魅せられた次第です。

つつじより美しく見えた「青もみじ」

今年のつつじ観光関連では、「青もみじ」という表現を多用しました。

もみじの新緑・若葉を例える表現として、一部で使われるようになったと聞いております。

4月当初から新緑(青もみじ)の見頃にも入ることから、この言葉を採用させていただいた次第です。

「青もみじ」は、近年、京都を中心とした寺社観光の新たなスタイルとして定着しているとのこと。

先代住職がご門主を努めておりました大原三千院も、京都有数の青もみじ名所らしく、比叡山につながる叡山電鉄では、今年春から「青もみじきらら」といった車両が運行されている様子です。

その比叡山(延暦寺)でも、10連休中「比叡のさくらと青もみじ」といった催しが行われていた模様。

天台とご縁のあるところが、「青もみじ」でも注目を浴びるのは、非常に喜ばしい限りです。

九州北部に目を移せば、大興善寺もそうですが、福岡みやま市の清水寺(本坊庭園)も国指定名勝の青もみじスポットです。

華やかさの点で、つつじの花々にはかないませんけれども、爽やかさ、そして美しさにおきましては、評価は分かれるところですが、私自身、(たまたまかもしれませんが)同等以上の感動を覚えました。

「青もみじ」が注目される理由を、垣間見たように思います。

令和に入っての風物詩

以上のような個人の感想はさることながら、4月に入ってからの大興善寺では、「新緑」が見頃を迎えており、それが6月まで続くのが例年です。

紅葉名所の数だけ、青もみじの名所があります。

晴れやかな日には、自然の新緑イルミネーションに遭遇されても不思議ではありません。

おすすめは、境内や契園の入口階段辺りでしょうか。

ぜひ観光に訪れてください。とまでは申せませんが、現在、境内近くの参拝者用駐車場もご利用いただけます。

晴れやかな日には、近くに訪れた際、ついでに立ち寄り、見入っていただくと、気晴らし・心癒やしにつながるかもしれません。

参拝・御朱印をお求めに訪れた際は、ぜひ「青もみじ」を眺めてみてください。

つつじ花見や紅葉狩りといった趣・観光様式とは異なる様子ですが、「青もみじ」観光の新潮流が九州の地でも定着してまいりますと、当地ではありがたい限りです。

そのような希望を抱かせる新緑の美しさに、令和に入って遭遇いたしました。