福岡・佐賀県境の古刹。山の自然が織りなす観光名所。愛称「つつじ寺」
天台宗別格本山 大興善寺

桜は早咲き。つつじ開花に向けての準備

春の花「桜」。今年は各地で開花の新記録が生まれ、マスコミの報道でも大きく取り上げられました。

大興善寺の「枝垂桜」も例年になく3月中に咲くことになりました(冒頭写真は3月30日撮影)。寺では遅咲きの部類に入るこちらの桜も、4月4日の雨により大方散ったようです。

いよいよ「つつじ寺」

桜は早くも散りましたが、「つつじ寺」の花の出番はこれからです。

各地より寄せられる電話のお問い合わせに、返答のしようがなくて困っております。

例年並であれば。4月下旬。まだ半月以上もありますので、天候が読めません。

一応の返事として「4月下旬」と申しておりますが、近頃は、過去の経験が役立たない自然の移り変わりです。

3月下旬から4月初旬にかけての高い気温は、桜の開花を早めるとともに、早く散らすことにもつながりました。

5万本のつつじを管理する者といたしましては、何とも言いがたい前触れでもあります。

かといいまして「今年はつつじも早咲きです」とは言えません。今後の気温・天候の動向次第。自然は成り行きです。

自然の成り行きとともに

自然界だけではなく周りを見渡せば、人の営みにしても、過去の遍歴や経験が役に立たないようになっていることは、困ったことです。

つつじ寺住職の立場では、「きれいな花を咲かせよう。それを大勢の方に見てもらって、自然の織り成す美の世界へとご案内しよう」という思いで、一年がかりで手入れを怠らず、春のつつじシーズンに照準を合わせ準備を進めております。

ですが自然現象を目の前には、山寺の和尚のささやかな夢も、はかない願いになりそうなことが、残念でなりません。

準備は着々と

平安の歌人は「世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし」と詠じました。

寺では「つつじ祭り」というイベントを企画し、臨時バスを走らせ、何らかの催しを以って、周りの人たちを元気づけたいなど、先代住職より受け継いだ大きな遺産を背負ってまいりました。

わたしも現在は、この仕事にのめり込んでおります。

先日、つつじ祭にかかわる関係者を招じで準備の会議を致しました。行政、警備、交通機関、地元関係者等にお集まり願って、行事が円滑に実施できるようにという打ち合わせ会です。

つつじの開花が迫り来る毎日。開園準備も急ピッチ。今日から3日間かけて薬剤散布。6日に池掃除。竹垣つくりの作業も進めて参ります。開花がいつになるかは、先述のとおり自然の成り行きですが、花芽の付きは良好で、開花が楽しみです。

4月初旬つつじのつぼみ

今年もホームぺージを通して、開花情報をお伝えします。

近日は各機関から開花情報の提供を求められており、このような対応からもシーズン間近を感じております。

つつじシーズン本番まで、あと少し。

日本を代表するつつじ名所という意気込みで、張り切ってまいります。